今年の本

ビル・ゲイツに習い、今年読んで良かった本でも紹介してみようと思う。
ビル・ゲイツ氏が選ぶ「2013年に読んだ記憶に残る7冊の本」
ただし、”私が今年読んだ本”であり、”今年発売の本ではない”ので悪しからず
(順番に意味はありません。)

①『努力する人間になってはいけない』学校と仕事と社会の新人論 -芦田宏直-
幅広く様々な事が書いてある。
涙してしまう筆者の体験から、”ハッ”とするようなこと、恋愛、教育、Twitter、etc
タイトルの内容は…
努力すれば良いと思ってる奴って、やり方変えようとしない効率の悪い奴だよね。
そんな人間になっちゃダメでしょ。的なことが書かれてる。
手元に置いておきたい一冊。
また、この方はTwitterもおもしろいので是非。→芦田宏直

②『海賊とよばれた男百田 尚樹
正直、これは文学ではない。
しかし、日本人としての誇りを感じる素晴らしい一冊。
親分子分の、奉仕の関係で成り立つ会社の素晴らしさを知った。
いまの日本にこの精神は残っているだろうか?
私利私欲の醜い”我欲”が渦巻いている。

③『永遠の』 -百田 尚樹-
現代っ子が戦死した祖父について調べる話。
戦争について考え、日本人の誇りを抱かせてくれた素晴らしい本。
私の曾祖父も戦死しており、曾祖母が死んだ日には、ブーゲンビル島へ報告と黙祷を捧げにいく予定。
それにしても、よもや村上龍以外の作家にハマる事があろうとは…
まして純文学でもないのに…

④『ワーク・シフト – 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>』
-リンダ・グラットン-
世界中の頭良い人たちが、
”2025年について考えて纏めてみようぜ!”って本。
漠然とした未来を迎えるのではなく、主体的に未来を生きたい人におすすめの一冊。

⑤『自分の中に毒を持て』− あなたは”常識人間”を捨てられるか  -岡本太郎-
「芸術は爆発だ」しか知らなかった自分を恥じた。
岡本さんは洞察力が長け、世間と戦った素晴らしい方です。
岡本太郎 名言集 – NEVERまとめ

⑥『ワーキング・ナレッジ 「知」を生かす経営』
ナレッジ・マネジメントのことが、かなり簡潔に綺麗に纏めてあり、最高。
10年以上前のもの本なのにやりおる。
ニッチなとこですいません。

⑦『ソーシャルシフト -これからの企業にとって一番大切なこと-』 -斉藤徹-
ソーシャルメディアが社会にもたらす事が書いてある本。
内容が新鮮であり、また事例が豊富でよかった。
この業界の本は、あっという間に”昔”のものになってしまう。
よくこれだけ纏めたよなーと感心した。←お前誰だよww

ということで、私の今年の7冊でした。
スクリーンショット 2013-12-24 21.07.25

友人の分類

少し前に、
ワーク・シフト ー孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>
を読んだ。
私は『SHERE』や『PUBLIC』、『MAKERS』などの翻訳書が好きだ。

それで、この本は一貫して
漠然と未来を迎えるよりも、主体的に未来を築いていこう
ということを述べている。
感心することや学ぶことは沢山あった。
とりあえず、ひとつのことについて書こうと思う。

この本によると、人のネットワークには3つの種類があるという。
①ポッセ(同じ志を持つ仲間)
いざという時に頼りになり、長期に渡って互恵的な関係を築ける少人数のグループ。

②ビックアイデア・クラウド(大きなアイデアの源となる集団)
多様性に富んだ大人数のネットワーク。

③自己再生コミュニティ(自分を支えてくれる人)
頻繁に会い、一緒に笑える、リフレッシュやリラックスできる人たち。

つまり、
①ポッセは、将来のビジネスの話、相談ができるような意志を持った友人たち。
②ビックアイデア・クラウドは、Facebookなどのインターネットで繋がっている友人たち。
③自己再生コミュニティは、身近にいる気心の知れた友人、または恋人、家族。
といった感じだろう。

ああ、確かに分類できる。
②ビックアイデア・クラウドはやや強引さを感じるが、確かに3種類に分類できる。

それで…
私はいつか何かしらの形で起業したいなー、と思っている人間である。
なるほど、つまり私自身が皆にとってのポッセになれれば、その可能性は大きく増えるわけだ。
(勿論、ポッセを築ける人数は限られている)
人間、自分ひとりでできることは限られている、少なくとも私はひとりでビジネスはできないと考えている。
さて、ビックアイデア・クラウドではなく、ポッセにならなければならない。

また、自己再生コミュニティ。
いくら私が孤独に強い人間でも、回復させてくれる人間が絶対に必要だ。
(バックパッカー旅は基本ひとりだったので、孤独に耐える力には自信がある)

つまり、私の課題は、
⑴ 私自身が皆の①になるように振る舞うこと
⑵ ②を増やし続けること
⑶ ③を様々な場所に築くこと  だろうか。

あなたは友人たちにとって、どういう存在ですか?
友人たちはあなたにとって、どういう存在ですか?

競争=Competition

私は本が好きだ、そして尊敬する著者の一人に”会田雄次”さんがいる。
アーロン収容所で英軍の捕虜として強制労働を強いられた経験のある、西洋史家だ。
著書のひとつである『アーロン収容所』は、高校の時に父から貰った。
父は私に前者と『老人と海』をくれた、なかなか良い趣味をしている。

『アーロン収容所』は歴史も碌に知らず、欧米文化かっけーと思っていた私にとって、日本人が英軍に家畜のように扱われていた事実は衝撃だった。
しかしながら私は、袴や甚平を着るでもなく、英字のプリントされた洋服を着て、毎朝パンを頬張り、英語の歌を聴いていた。
戦争に敗れるとはこういう事なのだ、私はそう思った。
この事については、またいつか書こう。

本日は、その著書のひとつである『敗者の条件』、その内容である
競争=Competition”
について書こうかと思う。

福沢諭吉は若かりし頃、チェンバーの『経済論』を手に入れた。
そして翻訳の際、”Competition”を”競争”と訳した。
現在では誰しもが知っている、経済上の自由競争のことである。
江戸時代、その思想は日本にはなかった。
これを知った役人は「へー、西洋のお流儀は厳しいものだね。」と口にしたという。
そして、その自由主義や自由思想の概念は成立することもなく、第二次世界大戦で我が国は敗れた。

日本は社会主義的なものがある、とはよく耳にするし、一見するとそう感じる部分はあるが、それは違う。
明治時代、西洋の文化や思想は日本に流れてきて富国強兵の道を進んだが、その様は国家契約説を結んだ近代国家でも、絶対主義国家でもなかった。
その様は、実に日本的としか言いようがない擬制家族団体である。
ここでは一切の秩序は、親分子分という保護と奉仕の理念で貫かれている。
現在も尚、非常に少なくなってきたが、その精神は日本に残っている。

個人的には、私は擬制家族団体が好きである。
百田尚樹『海賊と呼ばれた男』のような会社が日本的な会社だと考えるし、私個人としては好感が持てるのである。
この合理的に説明できない、人間の性格を前提として形成しているシステムが好きなのだ。
ぬるい考えかもしれない、しかし私はこの愛あるシステムに誇りさえ感じている。

しかしながら『敗者の条件』では、江戸時代以前、つまり戦国時代には競争の概念があった、と述べている。
そして、その戦国武将たちの闘争世界について記載してある。
どうだろうか、競争社会の末が、擬制家族団体の世界ではないのだろうか?
私にはそんな気がしてならない。